韓国の共同研究者と研究室合同シンポを開催しました&Sechanが加入しました(4/24)

丹羽が理研に在籍しているときから、ソウル国立大(Seoul National University)のProf. Yun-Sang Leeと共同研究を行っていました。Yun-Sangは放射性元素を用いたイメージングや治療法の開発が専門ですが、もともとは有機化学を専門としており、非常に話が早いです。昨年は韓国の放射性医薬品科学の学会に呼んでいただいたりもしましたが、今年はソウルから研究室のメンバーが全員やってきて、研究室合同で研究報告会を兼ねたミニシンポジウムを開催しました。互いの研究室から3名ずつ発表しましたが、専門分野は全く異なります。こちらは対策として核医学チュートリアルも行いましたが、役に立ったかどうか・・・。ただ、いずれの研究室の学生も積極的に質問や議論に参加してくれました。シンポの最後にYun-Sangから「このシンポはあくまで始まりで、5年、あるいは10年かけてゆっくりと互いを理解し、なにかが生まれればそれでいい」とのコメントがありましたが、その意義は全員に伝わったように思います。
シンポの後にしっかり懇親会も行いました。シンポ前は、こちらの学生もどうやって懇親を深められるのかと不安もあったと聞きましたが、始まってしまえば教員陣より学生の方が盛り上がっており、非常に楽しんでくれたようです。韓国への興味も一気に上がったようです。Yun-Sangはシンポの中で、共同研究や国際交流において「言葉はそこまで大きな問題ではない」とも言っていましたが、これも交流会を通じて実感できたのではないかと思います。

シンポジウムを終えて、韓国メンバーの一人のSechan Oh(写真右)が日本に残り、このままこちらの研究室に短期訪問学生として参画しました。Sechanは学部時代は全合成を経験しており、有機化学をよくわかっている修士課程1年の学生です。5月末までに短い間ですが、あまり馴染みのない遷移金属を用いた反応の習得を一つの目標として、しばらく一緒に活動します。我々としては研究室の多くのメンバーとコミュニケーションを取り、メンバーの国際性向上に期待しています。

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