放射性薬品科学研究会に出席しました

一定の寿命を持った放射性核種を化学構造に導入した「放射性薬品」というものがあります。僕自身もPETプローブ開発を行ってきており、主に診断薬の開発に関わってきましたが、例えばα線やβ線を放出する核種を導入して患部に化合物を送達できれば、治療薬として利用できます。

そういった「放射性薬品」を中心に扱う研究会に参加してきました。物理と化学と生物の知識を総動員して行われる研究は見どころが多いですが、中には単一の研究室でそれらの全てをこなしているところもあり、驚かされます。少し前からではありますが、α線放射核種とPSMAは相変わらず強いキーワードだと感じました。

この手の研究をまとめて見られる場として稀有な国内学会だと思います。決して人口も多くはなく(実施するのも大変な内容です)、このように集まる機会は貴重ですね。研究の入り口を紹介する冊子も非常にわかりやすく、可能であればもっと多くの人に知ってもらいたい分野ですね。

会場は千葉大西千葉キャンパスでした。高校まで周辺に通っていましたが、千葉大に行ったのはこれが初めてでした。すぐ近くの稲毛にある放医研(QST量子生命・医学部門)までは仕事で行ったことがあったのですが、千葉大とほぼ隣接してるのは今回初めて知りました。

なお、次回2024年は国際会議化され金沢で開催される予定です。

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Molecular Transformation Chemistry

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